星見用の忘備録

主に天体撮影に関する忘備録です。撮った条件とか、画像処理条件とか、トラブルについて忘れないように。

EQ6PRO用ピラー脚の改造

・前置き

私はZWOのFF130-APOを運用する際、架台にSkyWacherのEQ6R Proを使用しています。ただFF130は鏡筒全長が長く前玉側が非常に重いため、架台に乗せるとカメラ側が長くなります。結果、鏡筒が上を向くとカメラが三脚に引っ掛かりやすく、破損する危険性をはらんでいます。

そこでFF130-APOを使う際には「スカイエクスプローラー EQ6PRO用ピラー脚」を使用しています。ピラーは三脚に比べて重く設置が面倒ですが、50万オーバーの鏡筒と20万のカメラを破壊するくらいなら十分呑める面倒さです。

 

 

・EQ6PRO用ピラー脚の問題点

EQ6PRO用ピラーは総重量で15.6kgですが、思ったより軽いです。中央のピラーの肉厚は5㎜程度、直径が100㎜程度で全長が800mm程度あります。対してEQ6R Proが17kgほどなので、鏡筒を乗せるとだいぶトップヘビーです。

そのため非常に不安定で、風が吹くと鏡筒がブルンブルン震えます。特に群馬は風が強いため、まともに撮影を行うのは不可能です。

そのため風よけを購入したりしたのですが、そもそも強風下で風よけを使うのもリスクがあり、できれば頑丈なピラーを使いたいと考えていました。

(風よけについては以下の記事に記載してあります。)

使用機材について~カメラ・撮影補助機材・眼視用機材・その他~ - 星見用の忘備録

 

とはいえ例えばタカハシ製のピラーは20万、他色々探しても頑丈そうなピラーは軒並み20万前後です。ピラーに20万は流石に厳しいので、EQ6PRO用ピラー脚を改造する方針にしました。

 

 

・改造の方針①

とりあえず問題点は、ピラーが軽いこと、そしてピラー部の強度が低いことと考えました。またピラーの脚部にキャスターがついているのですが、そのキャスターぶん高さアジャスターが長く、応力に弱い構造になっていたためそのあたりも改善する方針としました。さらにピラー部と脚部の設置を面で行えるように改造する方針にしました。

 

①ピラー内にコンクリートを充填する

ピラー内にコンクリートをぶち込みます。ピラーの底部から上部10cm下まで充填して、概ね8㎏程の重量増加になります。

 

 

②キャスターとアジャスターを外し脚が地面に接地するようにする

キャスター、アジャスターともに取り外し可能です。(キャスターを外すには薄型レンチが必要です。)なのでそれらを取り払い、ピラーの脚が地面に面で接するようにします。地面の傾きに対して水平を取れなくなりますが、架台の水平が取れなくともポールマスターやASIAIRで極軸を合わせれば良いので問題ないと判断しています。

 

 

③ピラー部と脚部が面で接するようにする

ピラー部と脚部の間には突起があり、ボルトを締めることで固定する形になっています。ここの固定を面で行うように突起を削ります。……正直この加工の効果については微妙なところです。

 

一度この状態で架台を乗せて強度を確認してみました。以前に比べると衝撃に対する耐性が若干向上し、振動が収まるまでの時間も短くなったように感じました。ただ予想よりは強度の向上は見られず、もう少し何とかできないかなーと考えて追加の改造を行いました。

 

 

・改造の方針②

強度を出すには、架台の中に三角形を作ると強度が出ます。ピラートップと足の先端を接続してテンションをかければ強度が出るはず……ということでワイヤーとターンバックルでテンションをかける構造にしました。

脚部のアジャスターがねじ込まれていた穴には、M16のアイボルトを取り付けました。アイボルトにはシャンクルを取り付けてターンバックルが引っかけられるようにしています。

赤道儀とピラーの接続にはM3アイボルトを使用しました。本来ここはM3六角ボルトで固定する形になっているので、M3アイボルトだと直接固定することができます。赤道儀側のネジ穴もかなり深く、ネジ部が10㎜くらいなら余裕で入ります。赤道儀が強くピラーに固定されることになるので、ピラーに穴あけしてアイボルトをつけるよりは強度的には有利です。ただしアイボルトにテンションをかけるため、赤道儀のM3ネジ部に負荷をかけることになります。ネジ山破損のリスクもあるのでそこは覚悟する必要があります。

 

上から順に、M3アイボルト、シャンクル、60cmワイヤー、ターンバックル、シャンクル、M16アイボルトという構成です。ターンバックルのサイズを忘れてしまいましたが、1/4インチ……だったかな?これで加工無しでテンションをかけることができます。

 

この構成にした結果、非常に高い強度が出ました。強風の時でもピラーはびくともしないはずです。ただ形状的に衝突のリスクが発生するので、テンションかけるのは緊急時で通常は普通に使う感じです。風次第で切り替えて使うようにしていきたいと思っています。

あとはもうFF-130を乗せた状態のEQ6RPROがどの程度の剛性を発揮してくれるか、という点のみです。ただこればっかりは個人でどうこうできるものではないので、ダメだったら大人しく風よけを使うか赤道儀をより剛性の高いものに変えるしかないですね。

 

・結果

とりあえずはピラーの強化には成功しました。ただ純粋なピラーの状態では強度が思ったより出なかったというのが正直な感想です。もっと肉厚があり、重量のあるピラーがあれば助かるのですが……。
とはいえ風が強い時、弱い時で構造を簡単に変えられるようにはできたので、いったんは良しとします。衝突しないような運用を心がけて、カバーしていこうと思います。

春の銀河祭り 子持ち銀河

なお祭りというほど撮影できていない模様。

 

ちょっと体調を崩してしまい、前回の記事から撮影ができていない状態が続いていました。その間に冬の天体シーズンが過ぎ、ASIAIRのバージョンも更新され、前回の記事にしたトラブルの検証もできなくなってしまいました。口惜しや……。

 

kayanan.hatenablog.com

だいぶ撮影を離れていたので、今回はリハビリでの撮影です。「M51 子持ち銀河」の撮影をしてきました。

 

M51 子持ち銀河

撮影条件、画像処理内容は以下の通りです。

・使用機材

鏡筒:FF-130-Apo 1000㎜ F7.7

架台:SkyWacher EQ6R

カメラ:ASI533MC Pro ゲイン100 0℃ 300s/枚

ガイド鏡:ミニガイドスコープ 30F4

ガイドカメラ:ASI 120MM-Mini

フィルター:Baader UV-IRカットフィルター(2")

その他:ASIAIR Plus

    ZWO EAF

    

・画像処理

ライトフレーム:79枚 

ダークフレーム:29枚

フラットフレーム:なし

 

処理手順:

PixinsightでWBPP(Drizzle 2)→BXT(収差補正のみ)→BXT→PCC→STF→HT→HT→CS→DeNoiseAI

 

正直、いろいろ失敗したなーという感想です。

①FF-130-Apoをレデューサー無しで使った

②フラットフレームの撮影に失敗した

③撮影中に微妙にピントがずれているのに気づかなかった

 

①FF-130-Apoをレデューサー無しで使った

FF-130-Apoには素の状態でフラットナーが組み込まれています。なのでひどい収差が出たりするわけではないのですが、1000㎜ F7.7というのはいかんせん暗かったと感じています。満足する映りにするためには、もう1~2晩使いたいくらいの気持ちです。

多少撮影対象が小さくなるの覚悟でフラットナーを使い、明るく撮影してノイズを下げて、Drizzlで解像度を上げクロップすればよかったなぁと思っています。もしくは露光時間を延ばすべきだったか……。背景に結構ノイズが乗ってしまい、消すのに苦労しました。

 

②フラットフレームの撮影に失敗した

これもまずかったですね。私はフラットフレームはスカイフラットを使い、5~10枚程度を撮影します。ただスカイフラットを撮るために使ったビニール袋の状態が悪く、変なムラを撮影してしまいました。これのせいでフラットを使うとノイズ除去で消せない細かなムラが乗ってしまい、フラット補正がノイズを生む状態になってしまいました。フラット撮影用のきちんとした道具を用意すべきだと反省しました……。

 

③撮影中に微妙にピントがずれているのに気づかなかった

これが結構致命的でした。ピントずれの原因ははっきりしていないのですが、時間経過で悪化していたので温度変化によるものだと考えています。鏡筒温度が2℃変化したらAFをかける設定にしているのですが、長焦点の場合には1℃あるいは1時間ごとでも良いかもと思いました。今回は露光不足気味なのでノイズ対策に全画像を使っていますが、全ライトフレームのピンがあっていれば、もう少し細部構造が出たんじゃないかと思ってます。

 

まぁあくまで今回はリハビリ。このくらいで勘弁してやる(涙目)という感じです。長焦点が求められる銀河の撮影は難しいなぁと改めて思い知らされた結果となりました。また来年か、もし今季またチャンスがあれば、撮り増ししたいところですね。

ASIAIR Proでのキャリブレーション不良

昨日は台風の影響か久しぶりに晴れたので、撮影に行ってきました。とはいえ体調があまり良くなかったので、近場かつ1対象のみの撮影です。その際にASIAIR Proでトラブルがあったので、現段階でわかっていることを記録します。

 

 

・発生した問題

ASIAIR Proを使用しオートガイドを実行しようとしたところ、キャリブレーションが失敗するという現象が確認されました。オートガイド画面へ移動→過去のキャリブレーション情報を消去→露出開始(2秒)→ガイド開始→キャリブレーション開始と進めましたが、キャリブレーション中に「星の動きが不十分だったためキャリブレーションを完了できませんでした」というウィンドウが出てキャリブレーションが中断されるというものでした。
ホットピクセルを星と誤認した可能性を考え、オートガイド画面を見ながらガイド鏡を遮り、光が消えた点を基準星に指定してキャリブレーションをしましたが、それでもエラーは解消されませんでした。

他、ガイド鏡のピントを合わせなおしたり、システムを再起動したりもしましたが、エラーは解消されませんでした。

装置構成は7/4に撮影を行ったときから変えていなかったため、過去のキャリブレーション情報を使用して追尾ができるかも試しましたが、追尾を開始するとDECは補正されるのに対してRAは補正されずズレが拡大していってしまい、試しにフリップをして様子を見ると今度はRAは補正されるのにDECが補正されない、という動作をしていました。

 

・装置構成

鏡筒:FSQ-85EDP(QB0.73レデューサー) 328㎜ F3.9

架台:ビクセン SXD2(リミテッド)

カメラ:ASI2600MC Pro

ガイド鏡:ミニガイドスコープ 30F4 

ガイドカメラ:ASI385MC

フィルター:CBP(ASI2600MC Proに付属のUV-IRカットフィルター併用)

その他:ASIAIR Pro(2.2.2(11.30))

    ZWO EAF

 

・解決法

あれこれ弄っている際に、撮影直前にASIAIR Proのファームウェアをアップデートしたことを思い出しました。ASIAIRは基本的にファームを戻すことはできないので頭を悩ませましたが、予備で買ったASIAIR Proがあることを思い出しました。予備の方はファームをアップデートしていなかったので、古いファームでキャリブレーションができるかを確認しました。

最新のファーム:2.2.2(11.30)

予備ASIAIR Proのファーム2.2.2(11.08)

 

結果として、予備のASIAIR Proでは問題なくキャリブレーションを行うことができました。この結果だけ見れば、最新のファームウェアに問題があると言えそうです。

 

・問題の原因予想

不思議なのは、キャリブレーション時の信号はASIAIR Proからスターブック10へ適切に送られている(とみられる)点です。スターブック10使用時にASIAIRでキャリブレーションを行うと、追尾誤差測定のためにASIAIRから赤道儀にRAまたはDEC方向に一定量動くように信号が出ます。その信号に合わせてスターブック10の矢印が赤く光り、赤道儀が一定量動きます。最新ファームのASIAIRでもスターブック10の矢印は光っていたため、ASIAIRからの信号をスターブック10が受信していることは間違いなさそうです。

このことから問題点は

 

〇ASIAIR→スターブック10の通信はできていているのに赤道儀が動いていない、

〇赤道儀が動いていてもその変化量をASIAIRが読み取っていない

 

いずれかだと考えています。過去のキャリブレーション情報を使用して追尾を試した際には、星は認識するもののRA・DECの一方に補正がかからないという挙動をしていたため、赤道儀がASIAIRの信号を拾えていないような印象があります。

 

これが全面的に最新ファームウェアが悪いのか、最新ファームと装置構成の相性の問題なのかは現状不明です。ただ国内・海外問わず同様のエラー報告があまりみられないことや、前回の記事(ASIAIR使用時のトラブルについて - 星見用の忘備録)でも書いたとおり、ASIAIRとビクセン赤道儀(スターブック10)の相性はあまり良くなさそうという実体験もあるので、装置構成を変えてテストをしてみたいと思っています。

 

ASIAIR、うまく動けば便利ですが、なかなか一筋縄ではいかない装置ですね(´・ω・`)

ASIAIR使用時のトラブルについて

 過去の機材紹介の記事(使用機材について~カメラ・撮影補助機材・眼視用機材・その他~ - 星見用の忘備録)にも記載しましたが、私は撮影時にASIAIRを使用して撮影を行います。ASIAIRはZWOの販売する機材(冷却カメラ、オートフォーカサー、ガイドカメラ、フィルターホイールなど)や赤道儀をコントロールできるユニットです。タブレットをASIAIRに接続することで、離れた位置から機材をコントロールすることができます。これにより、車の中で仮眠を取りながら撮影状況を随時確認することができるようになるので、私のような極力楽をしたいものぐさな人間にぴったりな道具となっています。

 ただ往々にして、便利なツールはトラブルを起こすと全てが台無しになる可能性を秘めているものです。今回は過去にASIAIRを使用した撮影で発生した問題について、忘備録としてその内容と解決方法を記したいと思います。

・はじめに

今回の記事は、2021年10月あたりに起きたASIAIRの問題をまとめたものです。そのころからASIAIRのバージョンは何度も更新されているため、現在では発生しない現象である可能性があることを念頭に置いて頂ければと思います。
またあまり画像が残っていないため、文章ばかりの見苦しい内容になってしまうことを予め謝罪いたします。

 

・背景

 ASIAIRは対象を導入してオートガイドを開始し、撮影条件(露光時間、ゲイン、温度、枚数)を指定すれば、あとは放っておくだけで自動で撮影を行ってくれます。設定はASIAIRとWifi接続したAndroidやiOS端末で行います。基本的にASIAIRがスタンドアローンで動作するため、撮影を開始すればWifiが切れてもASIAIRの動作が止まることはないと代理店から説明を受けていました。
 実際にASIAIR ProはWifi電波が弱いという弱点があり、車外で設定を行った後に車内へ端末を移動させると接続が切れることがあったものの、しばらく放置するか車外へ出れば再接続が行われ、その間も正常に動作していることが確認されていました。

 

・発生した問題

 ASIAIR購入直後は特に問題なく稼働していましたが、2021年10月初旬以降、オートラン中にASIAIRは起動しているのに撮影した星が大きく流れて映る現象が発生するようになりました。ASIAIRのステータスを確認すると、撮影開始前にはASIAIRに接続されていたガイドカメラと架台が切断された状態になっていることが分かりました。

ガイドと架台接続が切れるパターン
(直撮りで見苦しい画像です……。すみません……。)

 ガイドカメラと架台がASIAIRから切り離されたことにより、ガイドなしで長時間露光を行っている状態となり、星が流れて映るようになったと判明しました。撮影中にASIAIRとガイドカメラや架台をつなぐUSBコードがどこかに引っ掛かり外れた、または接触不良状態になったかとも考え確認しましたが、USB接続に問題は見られませんでした。

 またこの現象に特徴的な点として、接続が切れてしまったガイドカメラや架台を再接続しようとしても受け付けない様子が確認されました。

ガイドカメラの際接続不可

 こうなってしまったカメラや架台は一度ASIAIRの電源を切り、再起動をしないと再接続できないことがあることが分かっています(再接続できることもあります)。この現象は複数回確認され、高確率でガイドカメラのみ接続が切れ、稀にガイドカメラと架台の両方の接続が切れるという状態でした。架台の接続が切れているときはガイドカメラの接続は100%切れていたと記憶しています。
 
 背景で記したように、ASIAIRはスタンドアローンで望遠鏡や架台の動作を制御し撮影を行うシステムです。そのため撮影中に突然ガイドカメラや架台との接続が切れて復帰しないのは致命的な問題であり、なぜこういった現象が起こるのかを調査することになりました。

 

・装置構成

当時問題が発生していた構成は以下の通りです。

 鏡筒:REDCAT51、FSQ-85EDP
 架台:ビクセン SXD2 リミテッド
 カメラ:ASI294MCP、ASI533MCP
 ガイド鏡:60mmガイドスコープ、ミニガイドスコープ 30F4
 ガイドカメラ:ASI120MM-mini、ASI385MC
 その他:ASIAIR Pro(後に購入したASIAIR Plus)
     EAF
             ASIAIR制御用タブレット(Android)

これらを組み合わせ、条件を振って検証を進めました。

 

・着手した検証

 発生している異常は「架台とASIAIRの接続が切れる」と「ガイドカメラとASIAIRの接続が切れる」の2点でした。そのためそれらに影響がありそうな要素から確認を行いました。

〇ASIAIRへの供給電力不足
 ASIAIRは撮影用のカメラやガイドカメラ、EAF、その他状況によってはEFWなどを接続して使用します。そのため消費する電力も相応と考えられ、高めの電力(電流・電圧)を供給しないとASIAIRがうまく動作しないのではないかと考えられました。(実際に供給電力が不足するとASIAIRの動作が不安定になることが代理店から注意喚起として発信されています。)
 そこでASIAIRに電力を供給するACアダプターを確認しました。問題発生当初使用していたACアダプターはDC12V3Aでした。推奨は12V5Aだったため、12V5Aのアダプターに変更して様子見をしましたが、問題は解消されませんでした。電圧の不足も考え13.5V3Aで動作させる試みも行いましたが、それでも問題は解消しませんでした。
 
〇架台とASIAIRの接続不良
 ASIAIRをSXD2赤道儀で使用する場合、SXD2赤道儀のコントロールユニットであるSTARBOOK10とASIAIRをLANケーブルで接続する必要があります。このLANケーブルに劣化や損傷がある可能性を考慮し、新品のLANケーブルで撮影を行いました。結果として、LANケーブルを交換しても問題は解消されませんでした。

 

〇ガイドカメラとASIAIRの接続不良
 ガイドカメラとASIAIRはUSBケーブルを使用して接続します。このケーブルに損傷や接触不良がある可能性を考慮し、ケーブルの交換を行いました。しかし結果として、USBケーブルを複数回交換しても問題は解消されませんでした。

 

 このように、ハード面でASIAIRとガイドカメラ・架台との接続に影響しそうな要素は無さそうという結果が得られました。一方でこれらの検証をしている際に、ASIAIRとタブレットとのWifi接続が頻繁に切れる環境にあると「ASIAIRとガイドカメラの切断」が発生しやすいような感触を得ることができました(具体的には撮影中にタブレットを車の中に持ち込む、等)。
 しかしASIAIR Proとタブレットの接続切断は双方が近距離(2m以内)に置かれた状況でもまれに発生するため、仮にWifi接続が切れることが「ASIAIRとガイドカメラの切断」の原因だったとしても対処のしようがなく、頭を悩ませる状態となっていました。

 そんな折に、ZWOから新製品のASIAIR Plusが発売されました。この製品はASIAIR Proに見られた「Wifi電波が金属製のボディに遮蔽され弱くなる」という問題を改善したもので、「ASIAIRとタブレットの接続の不安定さ」を改善できる可能性を秘めた製品でした。
 そこで発売とともに最速で入手できた某代理店から購入を行い、ASIAIR Plusとタブレットの接続強度についてと「架台とASIAIRの接続が切れる」「ガイドカメラとASIAIRの接続が切れる」という2つの問題が発生するか検証を行いました。

 

 しかし結果としては惨憺たるもので、ASIAIR Plusの電波強度は間違いなく向上しているにもかかわらず、「架台とASIAIRの接続が切れる」「ガイドカメラとASIAIRの接続が切れる」といった問題は解消しませんでした。

ASIAIR ProとPlusの電波強度比較

 加えてなぜか電波強度が最大であるにもかかわらず、タブレットとの接続が一瞬切れて再接続が行われるという現象が確認されました。
 タブレットとASIAIRの切断・再接続が何らかの悪影響を発生させているという懸念が自分の中で強まったため、その旨をASIAIR Plusを購入した代理店に相談することにしました。その際に以下のような検証を行い結果を共有しましたが、解決の手掛かりは得られませんでした。

 

①ASIAIR PlusのWifi強度の確認
   →正常(ASIAI Pro<Plus)
②ASIAIR Plusに流れる電圧の確認
   →12.2Vで正常の範囲内
③ASIAIR Plusにメインカメラとガイドカメラだけを接続し、時間経過でガイドカメラが切断されるか
   →ASIAIRのWifi切断が何度か起こり、ガイドカメラが切断される
④ASIAIR PlusにメインカメラとSXD2だけを接続し天体を自動導入して放置した際に、時間経過でガイドカメラが切断されるか
   →Wifiは何度か切れたが架台とASIAIRは切断されない
⑤ガイドカメラに使用するケーブルをUSB3.0のものからUSB2.0に変更し、接続先もUSB2.0に接続する
   →USBの種類、接続先にかかわらずガイドカメラとASIAIRの接続が切断された
⑥ASIAIR Plusにメインカメラとガイドカメラだけを接続し、タブレットをWifi電波の弱い場所に置く
   →電波強度4~3では約11時間放置でもガイドカメラとASIAIRの接続は安定

    電波強度2~1の場合、ガイドカメラとの接続が切断された

 

 結局のところ代理店からは「ASIAIRにとってタブレットはリモコンでしかないため、ASIAIRとタブレットの切断は撮影に影響を与えない」、「ZWOに問い合わせたが、現象を再現できなかった」という回答を得た程度で、問題の解決はなされませんでした。
 その後は尻切れトンボに代理店の反応がなくなり、自力での対処を行う必要に迫られました。

 

・SNSでの調査

 これまでの調査で、タブレットとASIAIRの接続安定性がガイドカメラや架台との接続の切断と関連している可能性が示唆されたため、同様の問題が発生していないかTwitter(現X)で調査を行いました。特に撮影設備と切断現象の有無について詳しく聞き取りをさせていただきました。
 結果として5名の方から回答をいただき、内2名で同様の現象が発生していると報告をいただきました。装置構成と切断現象の有無をまとめると以下のとおりです。

 

私:Android10+ASIAIR+ビクセン赤道儀(スターブック10使用)→ ガイドカメラや架台とASIAIRの接続切断あり
Aさん:Android10+ASIAIR+ビクセン赤道儀(スターブック10使用)→ ガイドカメラや架台とASIAIRの接続切断あり
Bさん:Android13+ASIAIR+ビクセン赤道儀(スターブック10使用)→ ガイドカメラや架台とASIAIRの接続切断あり
Cさん:iPad(第5世代)+ASIAIR+ZWO AM5 → 正常動作
Dさん:iPad+ASIAIR+アイオプトロン架台 → 正常動作
Eさん:iPad(第5世代)またはAndroid10+ASIAIR+SkyWatcher赤道儀 → 正常動作

 

 これらの結果から、Android端末+ASIAIR+ビクセン赤道儀(スターブック10)の組み合わせで切断が発生すると推測されました。そこで前述の「・装置構成」で示した構成からタブレットだけを第五世代iPadに変更して、一晩運用を行いました。結果、iPadを使用した場合は一晩安定して撮影を行うことができました。この日以降はASIAIRの操作端末をiPadに変更しましたが、ASIAIR Plus・Proいずれであってもガイドカメラや架台がASIAIRから切断される現象は発生しなくなりました。

 加えて回答をいただいた方の中から、Android端末+ASIAIR+ビクセン赤道儀(スターブック10)の組み合わせであってもオートランで撮影開始直後にZWOのアプリをシャットダウンし、タブレットとASIAIRがWifiで接続されないようにしてしまえば安定動作するという報告も得られました。実際に私もこの方法を使用してみましたが、確かにアプリを落としてしまえばASIAIRの動作異常は発生しませんでした。(アプリを落とすので、当然撮影された画像をリアルタイムで確認することはできません。)
 このことからAndroid端末使用時にASIAIRの接続が切断されたタイミング、または接続を回復するタイミングでASIAIRとガイドカメラ・架台の接続切断が発生するのはほぼ間違いないのだろうと考えています。

 

・結論

 ASIAIRで撮影を行っている際にガイドカメラや架台との接続が切断される問題は、

①ビクセン赤道儀(スターブック10使用)
②Android端末
③ASIAIR(Pro、Plus)

 この3つを満たす構成でASIAIRに架台やガイドカメラを接続した状態で、タブレットのWifi接続が切断される、または再接続されることをトリガーとして生じると考えられます。

 

・回避方法

 上記①~③の要素のうち、どれか一つを回避すれば問題は発生しないと思われます。一番簡単なのは、ASIAIRのコントロール用の端末をiOS端末にすることだと思います。

 第五世代iPadを購入した際に、ASIAIRとの接続安定性を確認したことがあります。ASIAIRを起動し、Android端末または第五世代iPadを接続した状態で、タブレットを起動していない電子レンジの中に入れました。電子レンジは電磁波の遮蔽性が高いため、タブレット‐ASIAIR間の接続を悪化させることができます。
 結果としてAndroid端末は電子レンジの中に入れて扉を閉めた時点で接続が完全に切断され再接続もできなかったのに対して、第五世代iPadは電波強度は下がったものの接続を安定して維持することができました。理由は不明ですが、Android端末よりも第五世代iPadのほうがWifi接続が安定しているようです。
 
 この結果は「ASIAIRの接続が切断されたタイミング、または接続を回復するタイミングで動作異常が発生する」という予想を支持するものであり、Wifi接続が不安定なAndroid端末で不具合が頻発する理由を説明できると考えています。
 なぜAndroid端末のWifi接続が不安定なのか、なぜ端末とASIAIRが切断・再接続されるとガイドや架台との接続が切れるのかに関しては、はっきりとしたことはわかっていません。ただ恐らくこの問題はとてもややこしい話で、複数のメーカーで構成されたシステムを1つの機器でコントロールしようとしたため、偶然このような落とし穴ができてしまったという予想外の事故だったのではないかと思っています。ZWOが悪い、ビクセンが悪い、Androidが悪い、という話ではないと私は思っています。

 

・おわりに

 この問題は発覚当初からWebで原因を調査していましたが、なかなか類似の事例を見つけることはできませんでした。これには日本特有の事情があるのではないかと思っています。

 

①ASIAIRの普及率
 ASIAIR自体があまり普及しておらず、SharpCapやNINAで撮影する人には無縁の問題であった。
②ビクセン赤道儀のグローバルな普及率
 海外含めASIAIRの使用環境を調べると、SkyWatcher赤道儀を使用していることが多かった。日本ではビクセンが比較的廉価かつ高性能の国産赤道儀メーカーとして知られるが、特に海外ではビクセン製赤道儀はあまりメジャーではないようで、結果的に問題を生じるのに必要な3要素のうち1つを回避していたと予想している。これにより海外での同様なトラブルの報告がなかなか見つからなかったと推測している。
③日本でのiOS端末の普及率
 日本はアップル製品の普及率が高いと言われている。特にスマホはiPhonの利用率が高いため、撮影にiPhon(iOS端末)を使うことになり、結果的に問題を生じるのに必要な3要素のうち1つを回避していたと予想している。これにより日本でのトラブルの報告数が非常に少なかったと推測している。
 
 これらの要素に加えて、問題が発生したとしてもTwitter(現X)でつぶやく程度で、Blogのような方法で情報発信をする人が少なかったのも問題が見つかりづらかった理由であると考えています。この文章を書いている現在(2024/9/24)時点でも、「ASIAIR ガイドカメラ 接続 切れる」というような単語で検索をかけても、解決に至りそうな情報は簡単には得られない状態です。
天体撮影でトラブルが発生した際の、問題解決の難しさをひしひしと感じる出来事でした。 


 以上で過去に見られたASIAIR使用時のトラブルについてのまとめを終わります。
 アップデートにより現在のASIAIRではこの問題は解決されている可能性がありますが、もし同様の問題で躓いている方がいらっしゃれば、上記の「・結論」に示した3要素のうち、いずれかを変更して試すか、AutoRunで撮影開始直後にZWOのアプリをシャットダウンする方法を試してみていただきたいです。

 また可能であれば、うまくいった場合・うまくいかなかった場合どちらであっても、装置構成や状況についてコメントで共有を頂けるととても助かります。現状でも情報が少ないため、データ数を増やしたいと思っています。

 

 

最後に、SNSでの調査にご協力を頂いた5名の方には感謝申し上げます。皆さんのコメントがなければ、私は天体撮影を辞めていたかもしれません。厚くお礼申し上げます。

 

つたない文章に長々お付き合いいただいた事に感謝いたします。

久しぶりの天体撮影 わし星雲

前回の記事「久しぶりの天体撮影 北アメリカ星雲とペリカン星雲」の続きで、同日に撮影した「わし星雲(M16)」についてです。

 

わし星雲(M16)

撮影条件、画像処理内容は以下の通りです。

・使用機材

鏡筒:FF-130-Apo(0.7倍レデューサー) 700㎜ F5.4

架台:SkyWacher EQ6R

カメラ:ASI533MC Pro ゲイン100 -10℃ 300s/枚

ガイド鏡:ミニガイドスコープ 30F4

ガイドカメラ:ASI385MC

フィルター:Baader UV-IRカットフィルター(2")

その他:ASIAIR Plus

    ZWO EAF

    

・画像処理

ライトフレーム:50枚 

ダークフレーム:30枚

フラットフレーム:8枚

 

処理手順:

PixinsightでWBPP(Drizzle 2)→STF→PCC→STF→BXT(Auto)→HT→CS→TGVD→SCNR→NXT

Affinity Photoで色合いや明るさを微調整

 

わし星雲はメジャーな天体ですが、SXD2を買って星撮り始めて5年、1度も撮影したことがありませんでした。特に理由があったわけではないのですが、夏の星雲だと網状星雲や先日アップした北アメリカ星雲、ペリカン星雲のほうが見栄えもよく、そちらにばかり目が行っていました。

今回はF5.4で300sec/枚で撮影しましたが、露光時間が長すぎましたね。星雲中心の星が完全に飽和し、白飛びしてしまっています。180sec/枚でも良かったかもしれません。ただその代わりにわし星雲の外側の淡い部分や、創造の柱付近の反射星雲の成分がよく映ったと思います。創造の柱の横の青白い部分、分子雲が揺蕩う感じが出ていて個人的にGOODです(笑)

 

創造の柱付近をクロップ

 

創造の柱自体もよく映っていますね。これはDrizzleの効果もありそうです。ASI533MCPは900万画素程度なので、4K(830万画素)とほぼ同等です。しかしクロップすると画素的に厳しくなり、輪郭が荒くなりがちだと思っていました。そこでDrizzleを使うことで画素を倍にして、クロップ耐性を上げています。結構効果的に働いたようで、Drizzleなしの画像とありの画像にBXTをかけると、Drizzleなしの画像では強拡大でジャギーが目立ちました(スマホで見る分にはDrizzle無しでも十分なので、重箱の隅をつつくような話ですが……)。低画素機のスペックを底上げしてくれるDrizzleは、ASI533MCPでは効果的な処理だと感じました。

 

Drizzleの効果
左:DrizzleなしでWBPP→BXT→STF→HT 右:Drizzleを2でWBPP→BXT→STF→HT
Drizzleを行わない場合、恒星の周りにジャギーが顕著にみられる。

 

ひとまず手持ちの画像の処理は終わりです。次は以前から撮りたいと思いつつ、タイミングのなかったアイリス星雲(NGC7023)か、秋の名物アンドロメダ銀河あたりを撮ってみたいと思っています。早く晴れろー!

久しぶりの天体撮影 北アメリカ星雲とペリカン星雲

7/4~7/5にかけて、久々に天体撮影に行ってきました。北関東では夏の晴れ間はとても貴重です。梅雨の時期を過ぎれば、秋の終わりまで夜間一回も晴れないこともざらにあります。正直、勘弁してほしいものです。

 

夏の時期といえば、天の川銀河の中心方向を写すチャンス。メジャーな天体が多くあります。今回は架台2つで2対象を撮影してきました。「北アメリカ星雲(NGC7000)とペリカン星雲(IC5067-70)」と「わし星雲(M16)」です。今回は前者について掲載。

 

北アメリカ星雲とペリカン星雲

撮影条件、画像処理内容は以下の通りです。

 

・使用機材

鏡筒:FSQ-85EDP(QE0.73レデューサー) 328㎜ F3.9

架台:ビクセン SXD2(リミテッド)

カメラ:ASI2600MC Pro ゲイン100 -10℃ 300s/枚

ガイド鏡:ミニガイドスコープ 30F4 

ガイドカメラ:ASI385MC

フィルター:無し(ASI2600MC Proに付属のUV-IRカットフィルター使用)

その他:ASIAIR Pro

    ZWO EAF

    

・画像処理

ライトフレーム:48枚 

ダークフレーム:30枚

フラットフレーム:無し(ステライメージの周辺減光補正で対応)

 

処理手順:

PixinsightでWBPP→STF→BXT(Auto)→PCC→STF→HT

ステライメージ8(SI8)で周辺減光処理

Pixinsightに戻ってCS→SCNR→TGVD

Affinity Photoで色合いや明るさを微調整

 

結構きれいに写せたように思います(北アメリカ星雲が若干青く見えるくらいに調整するのが個人的なこだわり)。

この領域は似たような構図で過去にも撮った気がするのですが、今回初めてペリカン星雲の右下に青色の構造が僅かに写りました。形状的にゴーストではないように見えるので、酸素の輝線星雲か、反射星雲か……。露光時間をさらに伸ばせばもっとはっきりしそうな気がします。

それにしてもBXTの効果は素晴らしいですね。この領域は微恒星が多く、普通に処理すると星がかなりうるさくなります。それが正しい姿だと言われればそうかもしれないですが、自分は星雲のうねうねもくもくが好きなので理由がなければ星は小さめにしたいと思っています。

BXTはその願いを容易に叶えてくれます。実際はメリットだけではなくて、リスク*1を伴う処理でもあることがわかっているので過信は禁物ですが……。今後もうまく使っていきたいですね。

 

一方で残念なのは、元の画像が非常に重いので画質を落とさないとアップロードできなかったことと、フラットフレームを撮る時間がなく手動の処理で対応せざるを得なかったことですかね……。特に後者のせいで画像処理の手順がめちゃくちゃになってしまいました。

多くの人はフラットはフラットジェネレーターを使って撮影していると思いますが、私は失敗しづらいスカイフラット*2を使用します。なので曇りの夜にでも撮影に出てフラットを取り直せばよかったのですが、撮影前にQE0.73レデューサーを売ってしまい、フラットは二度と入手できなくなってしまいました。

まぁ……、仕方ないよね!(開き直り)

周辺減光への対応は、当初はPixinsightのABEを使うつもりでした。しかしABEを使うとどうしても画像外周の彩度が落ちてしまい、あまりうまくいかなかったのでSI8で行いました。手わざなので正しい輝度分布になっていない可能性もありますが……やむをえませんでした。

 

とまぁ、こんな感じで失敗や悩むことも多い撮影になってしまいましたが、結果的にはそれなりのものが出来上がったのでひとまずは満足です。

わし星雲(M16)については、次回の記事で記載します。

 

2024年9月9日追記

画像にPixinsightでannotationをつけてみました。

annotation

こうするとどこに何が写っているのかよく分かりますね。北アメリカ星雲の中に2つもNGCナンバーの天体があるとは知りませんでした。StellariumによるとNGC6997は散開星団、NGC6996はアソシエーションというものみたいです。アソシエーション……初耳()。

ちなみに画像右下の青色の星雲らしきものが写ってるあたりはIC5068みたいです。日本での注目度は低いようで、検索してもあまり作例が出てきません。出てきたとしてもハッブルパレットの画像なのですが、どうもこの形状のOⅢ領域があるのは正しそうな感じです。ゴーストではなさそうなのでほっとしました(笑)

*1:設定値次第でアーティファクトが生じる。

*2:実際の夜空を使ってフラットを撮影してます。

低価格ノートPCとPixInsightについて

この間実家に帰った時のネットサーフィン用、兼Polemaster用のノートPCを買ってみたという記事を書いたのですが、ふと「このノートPCでPixInsight動かせるのか?」と疑問に思ったので試してみました。

 

この記事を書いている時点でのPixInsightの最低動作スペックは、Windowsの場合以下の通り。

OS:Windows10または11

プロセッサ:最低8コアを備えた AMD Ryzen、 Ryzen Threadripper CPU、 Intel Core i9/i10/i11 、Xeonのいずれか

RAM:16GB

 

買ったノートPCのスペックは

OS:Windows11

プロセッサ:AMD Ryzen 5 7530U2GHz/6コア

メモリ:16GB

 

プロセッサのコア数足りんやんけ!

これだとさすがに厳しいかなーと思って、メインPCのスペックを確認してみると……

OS:Windows10

プロセッサ:Intel(R) Core(TM) i5-12400F   2.50 GHz(6コア)

メモリ:32GB

 

コア数足りてないやんけ!!!!()

え、今までCPUの能力不足の状態で動かしてたのか。これなら買ったノートでもそれなりに動くのでは?ということで、メインPCとサブPCで同じ画像をWBPPにかけた時の処理時間を比較してみることに。
ただ流石にASI2600MCP(APS-C)みたいな重い画像だと、ノートPCでの処理は実用的な時間で終わるとは到底思えないので、ASI533MCP(1inch)の画像でテストをすることに。

 

ライトフレーム44枚、ダーク6枚で処理開始。PixInsightのバージョンはどちらも1.8.9-3。電源の設定をハイパフォーマンスになるよう設定してスタート。

 

結果はこちら

・メインPC 10分25秒

WBPPの処理時間(メインPC)

・ノートPC 16分31秒

WBPPの処理時間(ノートPC)


流石にメモリが倍違うのもあり、メインPCの方が早いという結果に。そりゃそうだ。でもノートPCも結構善戦してます。ASI533MCPの画像なら使っても大丈夫そうな感触。もしメモリ増設ができるなら、メインPCに迫るかもしれないですね。

 

……メインPCのプロセッサ、更新した方がいいかなぁ。

 

 

追記

Intel(R) Core(TM) i5-12400F   2.50 GHz(6コア)はハイパースレッディングで疑似的に8コアとして動かせるみたいですね。あくまで「疑似的に」なので、本物の8コアやそれ以上のコア数を持つプロセッサには勝てないのでしょうが……。

ちなみにこの記事を書いた後にメインPCのRAMを64GBまで上げましたが、処理速度は変わりませんでした。プロセッサ律速ですかね……。最新のInetleプロセッサは問題があるみたいだし、買うにしてもだいぶ先かな。